J.K.ローリング、十代の時に強迫性障害に悩まされていた！ハリポタ2作品を書き直したい！

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J.K.ローリング、10代の頃に強迫性障害だったと告白！いつかハリポタ２作品を書き直したい！

J・K・ローリングさんが新作『ザ・カジュアル・ベイカンシー』発売前夜（26日）、英BBCと米ABCの番組に出演し、ティーンエイジャーのときに強迫性障害に悩まされていたことや、ハリー・ポッターシリーズのうち2作のディレクターズ・カット版を出したいとの意向を明かしています。（新作ネタばれあり）

【英BBCインタビュー　ハイライト】↓の動画と記事をミックスした和訳
BBC:あなたは「ハリー・ポッター」で成功したのに、なぜ（大人向けに）転向したのですか？
JKR：次にやりたかったことがこの本だったからです。そんなに複雑なことではありません。
でも「（大人向けの小説だって書けるという）実力を証明してみせよう」などというつもりでこの本に着手したのではありません。私は証明できるものは何も持っていません。傲慢な意味で言っているのではありません。決して自己満足から書いたわけではないのです。

ですが「ハリー・ポッター」は、自分のために本を書けるようになったという意味で、真に私を自由にしてくれました。このおかげで生活のために書く必要がなくなったのですから。

BBC：『ザ・カジュアル・ベイカンシー』には汚い言葉や成人向けテーマが書かれていますが、あなたの子供たちがインターネット上でワンクリックでこの本をダウンロードできてしまうことについて心配されていますか？
この本が子供向けでないことを明らかにしてきたと思っています。これまで長い間、どのようなテーマの本なのかをオープンにしてきましたし、ストーリーについて話してきましたので、保護者の方は明確な選択ができると思います。

BBC:この本にはディケンズ的な部分がありますね？
とても光栄です。これを書き始めた時、自分の好きな作品―小さな社会が舞台の19世紀文学―の現代版を書くのだと気づきました。汚い言葉もありますが、これが『ザ・カジュアル・ベイカンシー』なのです。

BBC:小説家として何を希望しますか？
上達すること。人は死ぬまで働き学ぶものだと私は考えています。私はこれからも「本を書きたい」という強い思いだけで書き続けるでしょう。次作は子供向けになると思います。「ハリー・ポッター」よりも少し年齢が下の子供向けになるでしょう。

ザ・カジュアル・ベイカンシーについて
この本を誇りに思っていますし、気に入っています。こう言えたらかなり良い状況です。何故なら、そんなに満足していない本を出版するのと「ああ、書き直すのにあと1年あったらなあ」と思う本を出すのとでは雲泥の差があるからです。

BBC：いつその状況だったのですか？
「ハリー・ポッター」シリーズには、書くのにあと1年は必要だった作品が２つあります。一つは初期の頃で、一つは最後の方の作品です。急いで書かねばならず、本当にハードな時期がありました。それらを読むと「再び戻ってディレクターズ・カット版を出したいわ」と思います。（いつになるのか）分かりませんが。でも、あの状況で書き上げたことを誇りに思っています。どれほど過酷なものだったか、誰もわからないでしょうね。

【英BBCインタビュー】

また米ABC『ナイトライン』では、ホストのシンシア・マクファーデンさんとのインタビューが放送されました。リアーナのヒット曲「アンブレラ」が新作の中で重要な役割を果たしていることなどを明かしています。

「アンブレラ」は歌手のリアーナさん」が2007年に発表した曲。ジェイ・Zが歌うラップの部分が、『ザ・カジュアル・ベイカンシー』の中で象徴的にで使われています（米国版P105や最終ページなど）。
JKRはこれについて「冒頭のラップが本書にもってこいでした。ジェイ・Zが歌うこの部分はお祝いの歌詞で、『俺は衝撃にびくともしない、俺は有名で金持ちだ。ダウ・ジョーンズの値を下げてやる、俺は大丈夫さ』と言っています。ですが本の中では歌詞の意味を全く理解せず、全然大丈夫でない女の子（ポッターマニア注：Krystalクリスタル）が歌います。この『少女が理解していない』という点が、私にとって非常に痛ましいことなのです」と話しています。

また強迫性障害（強迫神経症）を患った大人が登場することに関し、「10代の時、私は強迫性障害に悩まされていました。ですから内側から知っていることがあります」とコメント。
うつ病を患っていたことは以前から明かしていましたが、「（うつ病には）10年以上罹（かか）っていました。ハリー・ポッターが大成功したことが、その原因のひとつ」と述べ、「お金を抜きにして、『ハリー・ポッター』は私に自尊心を取り戻させてくれました。ハリーは私に、何よりも好きなこと（執筆）を与えてくれました。今でもまだ私を元気づけてくれます。素晴らしい出来事でした」と明かしています。

【『ザ・カジュアル・ベイカンシー』に登場したラップ部分】（）はポッターマニア訳
Uh huh uh huh, Rihanna 　（リアーナ）
Good girl gone bad　　（いい子が不良になっちまう）
Take three　―　（テイク・スリー）
Action.　（アクション）
No clouds in my storms...　（オレの嵐に雲はない）
Let it rain, I hydroplane into fame　（雨よ降れ、水上飛行機で名声に突入さ）
Comin' down with the Dow Jones... 　（ダウ・ジョーンズ(株価)と落下だ…）

【リアーナの「アンブレラ」with JAY-Z】

【J・K・ローリング　ABCナイトラインインタビュー】